偏食と便秘解消

便秘を治したいというと多くの人が『バランスのとれた食事をしなさい』と注意されたことがあるものです。
たしかに、便秘解消には食生活が大きく関係しています。
では、偏食を治さずに便秘を解消することはできるのでしょうか。

まず、偏食とは好き嫌いがとても多い状況です。
そのため、炭水化物を一切食べない、とか肉ばかりで野菜は食べない、というような状態の人を指します。
便秘の際には食物繊維や発酵食品を摂るよう言われます。
食物繊維は腸内に溜まった便を掻き出し、発酵食品に含まれる乳酸菌は腸の動きをよくしてくれます。
偏った食事をするとこれらはすぐに食べられなくなってしまうものです。
そのため、便が体内に溜まりやすくなり便秘が起こるのです。

偏食をすると便秘をするだけでなく栄養の面でも心配が出てきます。
そして、消化しにくいものばかりを食べていると胃腸の調子も崩してしまいます。
ですから、便秘解消だけでなく、体調管理の面でも偏食は治していくことが必要です。

偏食を治すとなるとかなり大変です。
嫌いだったものも食べなければならないからです。
また、3食きちんと食べると言うことも難しいものです。
味付けや工夫次第では食べられるようになるものも出てくるでしょう。
しかし、それを朝から用意してというのはかなり大変です。
ですから慣れるまでは三食トータルで炭水化物・野菜・タンパク質のバランスが整う食事を目指しましょう。
野菜が苦手な人はスムージーにして飲んでみたり、朝食を作れない人は野菜たっぷりの味噌汁を作り置いたりすると楽になります。
また、外食の時に普段家では調理しないメニューを食べるのも一つの方法です。
一人暮らしだとなかなか魚を食べる場面がないものです。
そこで、外食の時に魚や家ではなかなか食べれない野菜を摂るのも良い方法です。
繊維質の多い根菜類が苦手だったり調理しなかったりすればグラノーラを食べて代用することもできます。
その際、ビフィズス菌を含むヨーグルトとオリゴ糖をかけて食べれば腸での働きがより活発になり便秘解消になります。

大切なことは続けることです。
全て自分で作って何とかしようとせず、使えるものは積極的に活用しましょう。