便秘を引き起こす原因になる食生活

私たちの食生活は戦後に洋風化しました。
洋風化したことで野菜を食べる量が減りその代わりに肉や脂肪を良く食べるようになりました。
これが便秘が起こりやすくする原因です。
では、なぜ洋食が便秘を起こしやすく、和食が便秘解消に良いのでしょうか。

腸の中には善玉菌と悪玉菌が存在しています。
悪玉菌は腸の中で老化する毒素を作り出します。
ただ、善玉菌の動きをよくするためには悪玉菌が必要なのでそのバランスが良い状態にすることが大切です。
善玉菌の動きを良くしてくれるものには食物繊維、発酵食品があります。
悪玉菌の働きを良くするものには肉類や脂肪があります。
このように和食に多く含まれるものが善玉菌の動きを良くして、洋食に多く含まれるものが悪玉菌の動きを良くするのです。
もちろん『洋食=悪いもの』ではありません。
肉も栄養がきちんと含まれていますから食べる必要があります。
脂肪も必要量摂らないと便の滑りが悪くなり便秘の原因になります。
ですから和食と洋食とをうまく取り入れた食事を摂ることが大切なのです。

一人暮らしや忙しいとなかなか和食が作れなかったり、発酵食品が嫌いで食べられない人もいるでしょう。
そのような時には毎食こういったものを食べようとせず一日の中で一食でも食べられるようにしましょう。
朝ご飯を食べないのは便秘を起こしやすくなります。
腸の動きがもっとも活発になるのは朝なので、朝食を摂って腸を刺激するのは便秘解消に効果的です。
納豆ごはんやみそ汁、グラノーラやバナナ入りのヨーグルトといった簡単な物でもよいので食べるようにしましょう。
ヨーグルトは腸まで乳酸菌が届くものを選びましょう。
また、ヨーグルトに甘味を足すときにはオリゴ糖がおススメです。
オリゴ糖は天然の甘味料ですが善玉菌の動きを活発にしてくれます。
熱にも強いので調味料として砂糖の代わりに使うことも効果的です。

このように苦手な食べ物や生活環境で難しい状況にあっても工夫次第で便秘解消できる方法があります。
自分にできるものから取り入れて便秘にならない食生活を目指しましょう。